『飛翔』~Maxi Single『少年の日』より
収録タイトルを一曲ずつ紹介しよう企画、最終日の本日は、収録曲の中で唯一あかあかとは関係ない、純粋な空夜coo:yaとしての新曲『飛翔』について。
あかあかの主人公が少年たち
ということもあって、
今回は今まで描いたことのない
“僕”と“あなた/君”だったから、
この曲の主人公も“僕”と“キミ”。
今まで空夜coo:yaの世界観て
いろいろ自分ルールがあったので、
“アタシ”ないしは“わたし”目線の
物語しかなかったんだけど。
(だってmiyoはどう頑張っても女性で、
一人称は“わたし”でしかないから)
そう思うと、人様の歌詞で歌うこと以外に、
僕目線の歌詞を書くのも初めてでした。
このマキシシングルを
“少年目線”でまとめることは決めていたので、
初めてデモを聴いた段階でもう、
この曲にはこの世界観しかない!って
テーマはすぐに決まって、だけど、
書き始めまでがしんどかったー。
歌詞の世界にすとん、と入ったら、
もう、自動書記のように数時間で
仕上がっちゃったんだけど。
10年以上前に、
この歌詞の世界観とよく似た世界観の
少女目線の詩を書いていて、
その詩にはものすごく思い入れがあって
海月も気に入ってくれてるから
今でもいつか歌いたいと思ってるんだけど、
その詩よりもうちょっと、
なんていうのかな…
直接的な言葉をできるだけ避けて、
ありきたりな言葉で、
パっと聴いたら何でもない
その辺に転がってるような
無難な言葉の群れとなって
やさしいサウンドに溶けるような、
輪郭のぼんやりとした歌詞にしたかったの。
内容については全面的に
聞き手の皆さんに委ねたいんだけど、
わたしはたぶん、一歩間違えば
キミだったし、だから、
この歌の「僕」も「キミ」も
どちらもたぶん、自分の投影。
でも、そう、
キミは、高い空に飛んだんじゃない、
落ちて行ったんだよ。
miyo
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