『面影の遙か』~Maxi Single『少年の日』より
今日は、作中トゥルーエンドに当たる(…と伺ってるけど合ってるのかな?)エンディングテーマ『面影の遙か』について。
PV曲になります。
これは曲タイトル悩んだ!
そして放棄した!(←おいこら)
ハッカさんが素敵タイトルをつけて下さいましたよありがとう。
音楽制作サイドではずっと『嵯峨野エンディング』という仮タイトルで呼んでた楽曲です。
まだ、やんわりとしかストーリーが完成していない中で、物語全体の最後を飾る曲…という、miyo的には難題。
個人的に、作品とはまったく関係ない曲がアニメとか映画とかで使われてるのがすごく納得行かない王道アニソン世代の人間なもので、ゲームをプレイし終えた人がこの曲を聞いて、作品の世界や、そのルートのキャラに対して思いを馳せることのできるような、そういう歌詞にしたかったの。
でも、あらすじ+αくらいしか出来上がってない状態だったので、咀嚼→フィルターという手順で描けず。
ハッカさんの思いとか、過去作品を拝見して世界観や趣向を勉強した上で、改めてあかあかに向き合って、妄想の中で書き上げた作品です。笑
ハッカさんからいただいてたオーダーは、
「悲しみとか絶望とか、そういうものの中に見える、うっすらとした光、希望のある歌詞」
「エンディングが冬のシーンなので季節感を出すなら冬の描写」
「直接的な感情表現などは避けて、少年の、もどかしい感じの、モヤっと感を出したい。」
ということ…だったかな?
miyoの中では、相当に、もどかしい思いが詰まった歌です。
なんて言うか。
思いを上手に言葉にできない、
言葉にしたら壊れてしまいそうな、
言葉にしたら失ってしまいそうな、
触れたら逃げてしまいそうな、
触れたらすべて消えてしまうような、
すごく痛くて苦しいのに、
それさえまるで夢のような、
逢魔が時の、ぼんやりとした、
夕陽と闇の狭間に立っているような、
自分のことなのに、
自分のことでないような、
どこか傍観者のような、
どんなに濃密な時間を
今ココで過ごしていても、
止まらない時は常に今を塗り替えて
いつかきっと忘れてしまう悲しさ、
覚えているつもりでいても
覚えていたいのに
本当は忘れている悲しさ、
なんとも言えない
ぎゅっと切ない感じの世界観を
出せたらいいなぁと思って書いたのだけど、
書いたのだけど、どうだろう?(←笑)
Aメロに関しては、もっと作品寄りの歌詞も保険的に書いていたのだけど、海月に「絶対こっちが良い!」って太鼓判を押されて、こっちを採用。
サウンドに関してはドラマチック展開のキラキラ曲です。
本田節が炸裂しております。
最初に聴いた瞬間から、これでPVだなって決まってました。
↑
PV中、ボトボト椿が落ちて来る海月の足下だけ映したシーンがあって、その、椿のボトボト感をどう出そうか模索中のヒトコマ。笑
海月の隣で椿隊として待機なさっておられるのはヘアメイクのkassy嬢ですよー。
結局、ボトボトするのはやめて、ポロっと一輪だけ落ちる、…という演出に落ち着いたんだけどね!
あかあかの世界から脱線しない程度に、ちゃんとmiyoフィルターを介して描いた世界があったりするんだけど、歌詞に関する掘り下げた解説は野暮ったいのでナシです!
聴いて下さった皆様がそれぞれに感じたまま受け取って、あれやこれや考えてくれたら良いなという感じで。
miyo
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